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2005/4
楽園・そばの屋台で
キャンバスにアクリル
F3号 27.2cm×22cm(個人所有)

アートプリント有り
作品番号R43
 店で食べる“沖縄そば”は気軽でボリュームのある「ファーストフード」である。流行りの店では、注文して2分も待たずに出てくる。
一方、家で作るとなると一転「スローフード」に。肉をじっくり茹でる。野菜をこしらえる。こくとうまみの調和したそば汁をゆっくりと作る。麺まで手作りしようと思えばそれこそ半日かかってしまう。
そうして食べる段になると、美味しくてアッという間に食べ終わる。
「スロー」に作って「ファースト」に食べる、質と効率が見事に調和した料理と言えるかもしれない。

春のやわらかい日差しを感じながら、気に入りのそば屋まで散歩も楽しい。・・けれど結局そわそわと足早に。
油断禁物!人気のそば屋はすぐに売りきれて閉店してしまうから。
2005/3
楽園のダンスホール
キャンバスにアクリル
fF6号 41cm×32cm
春の気配を感じると、無性に踊りたくなりませんか?
いや別に春先で変になってるわけじゃなく。冬の寒さで縮こまった体を思いきり伸ばしてみたいような、そんな気分。私の世代だとダンスといえばディスコ。友達と連れ立って踊りに通った頃の曲が流れると、今もステップがよみがえる。
歌うのと同じくらい、ダンスはパ〜っと気分を昇華してくれる。
今はとりわけ、ちょっと懐かしいムードの“ダンスホール”がぴったりくる。ラテンの曲を踊ったり、社交ダンスもしてみたい。タンゴにも挑戦したいなぁ。
時間ができたら色んなダンスを習いたいと思い続けて年月ばかりが経過中。
急がないと、パートナー探しに苦労する体型&年齢になりそうだ。え。もう遅い?
2005/2
楽園・マングローブの川辺
キャンバスにアクリル
F3号 27.2cm×22cm
(個人所有)

先日、TVの特集番組で南米の森林を守る団体の活動を見た。
大変な勢いで失われていく熱帯雨林の自然。それにともなう温暖化の問題。
日本からも環境・農業・医療などや様々な分野の専門家・研究者が現地におもむき、そこに暮らす人々のサポートをしていた。
長年の地道な学問や研究でつちかった知識と技術を、家族ともども現地に住みながら役立てていくという行為には大変な覚悟が要るだろう。

自然を消耗しすぎている現代生活のあり方を自覚して改善しなければいけないと、日頃の自分を反省。
ムダを省いて暮らし、自然の“隅っこ”で遊ばせて頂く、くらいにしておかなければ。
いちど失うと、戻ってこないのだから。
2005/1
楽園・桜の村祭り
キャンバスにアクリル
F20 75cm×55cm (個人所有)
アートプリント有り
作品番号R45
 新しい年が始まった。
今年は「自然」がやさしいものであってほしい。
そのためには、人間が「自然」にやさしくなければならないのだろう。
“幸”の字が「今年の文字」に選ばれるような1年になるように、小さなところから努力したい。
 落ち着きのある普通の暮らしの中で、花を愛で、風や太陽を楽しみ、歓びを皆で分かち合えるような日々を創っていきたい。
 A HAPPY NEW YEAR!!
2004/12
楽園・市場とカフェ
キャンバスにアクリル
fF8号 45cm×38cm
(個人所有)

アートプリント有り
作品番号R50
 12月。暖冬でなかなか師走のイメージが湧かないけれど、1年の最後の月がやってきた。
半袖着ててもカフェで暖かい飲み物を飲んだり、美味しいものを料理して食べたくなる季節。
街の市場はかき入れどき。様々な食材で溢れ返り、歩くだけで楽しい気分になってくる。

健康で、心を注げる仕事があって、家族や友達がいて、食べることが楽しい。
それ以上望むことって、たぶんきっとオプション(付け足し)だ。
人生は長いようで短い。素晴らしい新年がまたやってくることを祈りたい。

Happy holidays!
2004/11
楽園の獅子舞
キャンバスにアクリル
F3号 27.2cm×22c
(個人所有)
アートプリント有り
作品番号R33
毎年「文化の日」をピークに、各地で秋祭りが催される。
首里で恒例の首里文化祭では、首里城を出発点におごそかに繰り広げられる“古式行列”が圧巻だ。琉球王朝時代の衣装・道具を再現され、地元住民が扮する王族や家臣の長い列。なかでも王&王妃役は毎回オーディションがあり、選ばれた若い2人はとても華やかで美しい。

古式行列に続き、首里各町の旗頭や獅子舞が迫力たっぷりに祭りを盛り上げる。
首里汀良町自慢の400年伝統獅子舞は沖縄で最古といわれ、意匠の獅子頭や芭蕉糸であつらえた毛は重みがあって実に見事。
地元青年会が連綿と後輩に伝授する獅子舞の演舞は20種ほどもあり、文化祭前に行われる十五夜演舞は、あちこちからファンが詰めかけるほど人気が高い。

11月3日、首里の沿道は歩行者天国となり1年でもっとも賑わう楽しい1日となる。
1週間ほども前から道に張り巡らされたオリオンビールのちょうちんが、祭りを待ち遠しくさせる。
祭りだ、踊りだ、ビールだ(そして焼き鳥も)!
2004/10
楽園のティーパーティー
キャンバスにアクリル
F6号 41cm×32cm

食欲の秋。
暑かった夏が過ぎ気持ちよい風が吹きはじめると、美味しいものを食べたり飲んだりの会を開きたくなる。
友達と久しぶりのおしゃべりランチや、秋の味覚を並べてお酒を飲んだり。じっくりと時間をかけ夕食をとったり誰かが催すパーティーに出るのも楽しい。

でもたまには、3時頃のお茶の会など面白そう。
ケーキのバイキングをしてるカフェもある。いくら食べても体型がさほど気にならなかった(?)学生時代に思いを馳せて、親しい友人と集まってみようか。
おしゃべりがはずめばケーキで摂取したカロリーも消費できそうと思うのは間違いとわかってるけど、とにかく楽しいのは間違いない!

古い友人と話していると、一緒に教室で机を並べていたのがまるで昨日のことのよう。放課後、洒落た喫茶店でケーキセットを注文しての「お茶の時間」が懐かしい。

あの頃と今とで決定的に違うのは、お茶のあとかな?
・・甘い物のお次には冷えた辛口の白ワインなどが欲しくなる。そうなると何かツマミも準備しなきゃ。

かくして窓の外はいつのまにか日が落ちて、第2ラウンド・お酒の会が幕を開けるのであった。
2004/9
楽園・ギャラリーのある街
キャンバスにアクリル
F10 53cm×45cmD

(個人所有)
芸術の秋。9月になると、ニューヨークではいっせいに画廊街が活気付く。ギャラリーも美術館も大きな企画イベントで華やかにアートシーズンの幕を開ける。
夏の暑さが引き、汗をかかない涼しい気候を感じると、人は何となく「アート鑑賞」をしたくなる。

チェルシーやソーホーの画廊街では、毎晩どこかでオープニングパーティが開かれる。オープニングパーティーを“はしご”して、ちゃっかり酒代を浮かしてるとおぼしきおっさんがたまにいて、何年か前に一度名刺をもらってみたら、「詩人」とあった。どこぞのcommunity collegeで教えてるとのことだった。
さすれば彼にとって画廊めぐりはれっきとした「仕事」なのだ!

感性にピッタリくるアートに触れたとき、きっと最高の詩が書けるはずだから・・。

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