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2002/08
「楽園・島唄の夜」
27cm×22cm
キャンバスにアクリル
2002年

(個人所有)
アートプリント有り
作品番号R16
親族の寄り合いや、気の置けない集まりの席。
夜もふけて、宴もたけなわ、人々のざわめきも一段と大きくなった頃、その家の主人がやおら取り出す一本のサンシン
(蛇味線)。
音調整の「べんべべん♪」が始まると「お〜っ」と期待のさざめきが起こる。
昔、どこの家でも床の間付近に立てかけてありました。
大抵お客の中に太鼓の上手い人がいて、合の手でいっそう盛り上がる。
さっきまで台所にいたオバさんたちが、いつのまにか見事なカチャーシーで座の中心に踊り出る。
「いつか私も」と、少女だった私は密かに決意する。

そのせいか、結婚式の締めにカチャーシーがないと妙にさみしい。。
2002/07
「楽園・山の上のロッジ」
41cm×32cm
キャンバスにアクリル
2002年
(個人所有)

アートプリント有り
作品番号R9
 暑い夏がやってきた。
ビーチも良いけど、今年は山へ出かけてみようか。ピックアップに何もかも積み込んで、海を見渡せる山でのキャンプも楽しそう。
 きっと夜には気持ちよい風が吹いて、満点の星空を見れるだろう。

 のんびりと、なんにもしない。―そんな夏休みが過ごしたい。
2002/06
「楽園・騒がしい洋裁店」
41cm×32cm
キャンバスにアクリル
2002年
(個人所有)
お洋服。大量生産の既製品では飽き足らず、シーズンごとにデザイナーものを取り揃えたり。それでもなにか、物足りない。
 ふと気づくと、いつも通る道沿いに「洋裁店」の看板が。狭い店内、山と積まれた美しい布に埋もれるように、針子さんが黙々と仕事をしている。

 こんなお店の洋服が欲しい。布質、色柄、デザイン、サイズ。ボタンひとつにもこだわって。
 究極のオリジナル。一生着たい服になるだろう。
2002/05
「楽園のさしみ屋」
27cm×22cm
キャンバスにアクリル
2002年

(個人所有)

アートプリント有り
作品番号R39
 エメラルドグリーンの南の海。とれる魚も見事な原色!町の鮮魚店では、漁師直送の魚達が、赤・緑・青・・色とりどりの衣装を競って並んでいる。さしみをとったあとは、骨で美味しい味噌汁を。お店の人の手さばきをながめるのも魚屋の楽しみだ。
ところで何で「さしみ」屋なの??。う〜む。謎だ・・。沖縄では普通に見かけるこの看板。実体は「魚屋」なのだけど。わかりません。どなたか教えて下さいな!
2002/04
「楽園・夕暮れのアールデコ通り」
41cm×32cm
キャンバスにアクリル
2002年

(個人所有)
沖縄の家といえば赤瓦が思い浮かぶけれど、実は昔から、コンクリート造りの家がとても多い。台風の島ならではといえるこの構造に、主が選んだらしいとてつもない色のペンキの塗られた家が結構あった。
花ブロックやガラスブロックを使ったり、色を塗り分けたり。これってもしかすると、不況時代のマイアミで流行ったアールデコ様式にも似ているような・・?
古い木造を大切にするのはもちろん素晴らしいことだけど、古びてきたら好きな色のペンキを重ねる楽天的なコンクリート住宅のハウスケアも、いさぎよさが爽快だ。
2002/03
「楽園・ステーキハウスは大騒ぎ」
41cm×32cm
キャンバスにアクリル
2002年

(個人所有)
今なお続く「牛」たちの受難。
それでもやっぱり、ステーキが食べたい。お腹を充分に空かせていどむ“紅花”スタイルのステーキハウスはすこぶる楽しい。
色付のコック帽を誇らしげに冠ったシェフの手さばきは、見事なパフォーマンス。歓声と拍手の中、皿に飛び込む肉や野菜を次々に平らげる野趣たっぷりの饗宴では、高価な服装は禁物だ。
立ちのぼる油煙と強烈な匂いでドレスや背広をダメにした経験、ありますよね?

そろそろ行こうか、ステーキハウス。
2002/02

「楽園のオープニングパーティー」」45.5cm×38.3cm
キャンバスにアクリル
2000年
(個人所有)

ジクレー版画有り
展覧会。もっとも重要な日は、オープニングパーティーの夜だ。コレクターや友人、家族、アート関係者など、たくさんの人が集まる。新作に寄せられる様々な感想、賞賛。作家にとって充実のひとときだ。

夜がふけるにつれお客はさらに増え続け、画廊内にぎっしりとひしめく人に隠れて壁の絵が見えなくなる。お酒がおいしい。演奏も始まった。そうしてついに、壁の絵は単なる壁紙と化し、目に入らなくなる。
楽しい余韻とともにようやくお開きとなる頃には、作家も画廊主もお客も、もはやパーティーの主旨など意識してはいない。
パーティーに集まった全員が「しあわせな時間」を持てたなら、これ以上の成功はないだろう。
2002/01
「楽園のそば祭り」」41cm×32cm
キャンバスにアクリル
2000年
(個人所有)
最もポピュラーな庶民の味「沖縄そば」。沖縄では、かなりの遭遇率で自称"そば評論家"に出会う。評論家同士がそれぞれの支持するそば屋の味を語るとき、傍から口をはさむことが出来ないほど白熱した戦いの場と化す。引退したらそば屋を開きたいと思っている人もとても多い。
沖縄中のそば屋を網羅したガイドブックなども人気。

大晦日の楽しみ"年越しそば"。買い物客で賑わう店先に、打ち立ての麺が山積みに。それは小麦粉で作った、皮ひものような沖縄そば。各家庭で好みの肉やダシで味わう沖縄そばは、世界一のおいしさ。

幸せな新年になりますように!

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