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3. Chelsea Gallery Walk
久々のチェルシー画廊街を散策。夏休み前なのでほとんどの画廊が開いている。一時期ミニマルなインスタレーションや映像流行りとも言えるくらいどこも殺風景な企画ばかりだったが、このところ絵や版画、カラフルな彫刻などが復権してきたようで賑やかなショーが多い。
ますます画廊が増えてきたチェルシー。とても全てはまわりきれないが、Serraの巨大な鉄の塊を展示しているガゴジアンをはじめメジャーな画廊を押さえつつ、いくつかのギャラリービルをまわる。CUE art foundationという非営利のギャラリーが25thの目抜き通り1階にある。ジョアン・ミッチェル基金の助成金を受けた若いアーティスト20名ほどのグループ展を開催していて、メディアは様々だが力のある作品が多かった。26thのmixed greensでは、葉のない樹木を描いたハワード・フォンダなど、ホッとするような平面作品が展示されていた。この画廊は壁の色がちょっと面白い。白がメインなのだが、一部に鮮やかな黄緑やピンクを使っている。絵とマッチするから面白い。23thと24th st.の間、10th ave.にあるinterart galleryはとても好きな所。いつも割合べっとりとした絵画をやっていて、今回はウクライナの画家のおとぎ話的油彩の世界。
Chelseartというガイドマップに現在記載されている画廊は255軒。このマップができた6年程前は、ぺらっとした三折りパンフレットだったが、今や大手化粧品会社やホテル、美術館の広告付きで10頁ほどの冊子に出世している。どの画廊でももらうことができ、周辺のカフェやレストラン情報も載っていて一息つきたい時にも便利だ。
さて、夕方からは27thのCeres Galleryのオープニングパーティーだ。私の「赤ずきん」がどんな様子で展示されているか楽しみだ。
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