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2. ソーホーを足早に
折りたたみ傘をバッグに入れて、2日目は朝から地下鉄でチャイナタウンまで下りた。大好きな画材屋パールペイントに行ってみる。色々安くて買い占めたくなるが、別送代金を考えるととんでもないので予め考えていた物だけ購入。ソーホーをブロードウェイに沿って練り歩く。とにかく今では画廊よりもファッションブティックが軒を連ね、"check it out!"のお兄さんたちが露天で色々売っている。服屋BANANA REPUBLICへ入る。ここには男性用オーデコロンの定番が2種類あり、友人と、男性にどちらを贈るかという話題になり「一緒に散歩するならこっち。一緒に寝るならこっち。」とクダラナイ結論が出た。
街全体が喧しい。年齢的なものもあるのか、あまりもうここでは見るべきものもないという感じだ。街歩きではトイレで困ることもあるが、以前画廊があった旧知のビルのドアマンにお願いしたら、快く2階のトイレへ案内してくれた。本屋やカフェ、デパート以外のビルではたいていトイレにカギがかかっている。常に犯罪の恐怖がうっそりと横たわる都市だけど、優しい人が本当に多い。沖縄と似ているかもしれない。
この旅行中、沖縄を知っているという初対面の人と出会うこと2回。2人とも、息子や夫が以前沖縄の米軍基地に赴任していたという。OKINAWAという響きが、そのままBASEなのだろうと思う。一方その連想に付随して、沖縄の豊かな自然文化や人の暖かさに深い思いを抱いている米国人は多い。私を含め民間レベルでは、とても良い交流があるもの。対米に限らず、政府間のしっかりした外交政治をしてほしい。高い税金払ってるんだから。

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